抗菌薬選択ガイドライン日本と欧米の違い

抗菌薬の使い方はわが国と欧米諸国で違いがある場合もある。それは、単に薬剤耐性菌の分離頻度が異なっていることに起因するだけでなく、診療の体制や医療費の支払いなど保険制度や医療体制の違いによることも多くある。当サイトは抗菌薬選択ガイドライン日本と欧米の違いを徹底比較して、説明します。

わが国では急性上気道炎や急性咽頭・扁桃炎などの多くの市中感染症の患者に地域の診察所を受診し、診断され、治療を受けることが一般的である。皿に、国民皆保険制度の下で、そのような疾患で受診したときの患者個人のも窓口の支払いは、きわめて低額で済む。しかし、欧米なかでも米国では、公的な医療保険ではなく、個人の負担による医療保険で病気の診断や治療が行われることが一般的である、そのため、さまざまなガイドラインを欧米と比較するときには、医学的側面以外の要因も考慮する必要がある。

米国感染症学会と米国胸部疾患学会(ATS)から刊行されている市中肝炎患者の外来診療における抗菌薬の選択を見てみると、わが国のガイドラインのように、細菌性肝炎と非定型肝炎の鑑別を行い、抗菌薬を選択する方法は取られていない。その理由としては、厳密には細菌性肝炎と非定型肝炎を鑑別することはむしろ困難であるという考え方とともに、保健制度の面からも、すべての患者に安易にさまざまな検査を実施できない背景があると思われる。

このガイドラインでは、健康で、過去3ヵ月間に抗菌薬が投与されていない患者では、マクロライド系薬あるいはドキシサイクリンを推奨し、慢性の心、肺、肝、腎疾患、糖尿病、悪性腫瘍、免疫抑制状態や免疫抑制薬の投与、また過去3ヵ月以内に抗菌薬が使用された患者ではレスピラトリーキノロン系薬またはβ-ラクタム系薬とマクロライド系薬の併用が推奨され、合併症がなくてもマクロライド系薬に耐性を示す肝炎球菌が25%以上検出されているちいきでは、レスピラトリーキノロン系薬を推奨されている。このように、わが国のガイドラインとは推奨する抗菌薬に違いがある。

✿諸外国のガイドラインを参考にする場合は十分注意する必要があるということです。